2007年7月13日

6月26日からおとといまで、東京に講演や出版社回りで出張に行っておりましたため、更新ができず、失礼いたしました。1年半ぶりにゆっくり訪れる日本は、格差社会に向けてドイツ以上のスピードで突き進んでいました。

年収5000万円の市民、資産1億円を超える市民が金融業界を中心に急増し、1億円のマンションが飛ぶように売れています。その一方で、東京を始めとして、日本のどこかで毎日のように列車への飛び込み自殺や一家心中などが起きています。

特に凶悪事件の増加は、気になりました。人口が東京の30分の1であるミュンヘンに戻って、その静けさにほっとしてしまいました。渋谷のセンター街を歩いていたら、騒音で発狂しそうになりました。表参道も、昔に比べて随分うるさくなりました。

5000万人分の年金記録が宙に浮いたという問題は、戦後最大の不祥事の一つです。「公」に対する国民の信頼は、これで一段と傷つけられました。国民年金の保険料を払う若者の数は、一段と減るでしょう。

これで参院選の自民惨敗は決まったようなものです。民主党が勝てなかったら、それも一大スキャンダルです。

しかし、店員さんの接客態度の良さや、食事の美味しさには、改めて感動しました。ドイツ人には爪の垢を煎じて、飲ませてあげたい。